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メタボリックシンドローム特定健診について

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メタボリックシンドローム特定健診について

2008年4月から、職場や自治体の健康診断で40~74歳を対象とした「メタボリックシンドロームの特定健診・特定保健指導」がはじまります。
これまでの健診は病気の早期発見、治療が目的でしたが、特定健診・特定保険指導では、メタボやその予備軍の抽出が目的となります。
政府は、2012年までに、以下の目標を設定しています。
「健診の受診率を70%(2007年現在 60%)、該当者への保健指導を45%にする。」というものです。
これにより、予備軍を含め約2000万人とされるメタボ患者を200万人(10%)に減らそうという計画です。
メタボとは、生活習慣病や動脈硬化などの原因となる内臓脂肪症候群のことをいいます。
この特定健診では、ウエスト周囲系(おへその高さでの腹囲)が、男性で85cm、女性で90cm以上の人で、血糖、血圧、脂質の三項目のうち二項目の値が基準値を超えた人が、メタボと診断されます。。

保健機能食品制度とは、従来から製造・販売されていた「いわゆる健康食品」の中で、一定の条件を満たした食品について、「保健機能食品」として称することを認める制度です。

メタボリックシンドロームの診断基準

おなか周りが大きいということは、病気を発症していなくても、内臓脂肪がつくるさまざまな生理活性物質のバランスが崩れていることが予想されます。
脂肪細胞が出す物質(アディポサイトカイン)は血糖や血圧、中性脂肪を増やす働きをします。その結果、複数の因子があいまって、動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞を起こしやすくなります。(メタボの診断基準に該当する人は、そうでない人に比べて3~5倍も心筋梗塞や脳梗塞になりやすいといわれています。)
内臓脂肪は、たまりやすい反面、運動などで減らしやすい脂肪でもあります。適度な運動の継続、適量の食事により、予防・対策が重要といわれています。40歳未満の方もチェックされてはいかがでしょうか。